2016年05月03日
鶏冠山
この春は、くまごろうさんと白峰南陵をテントを担いで歩く予定でしたが、
なかなか上手く都合がつきませんでした。
それならばと日帰りで出かけた鶏冠山、、
割と軽い気持ちで出かけたのですが、これがなかなか、、、酷い目に遭いました。。。
写真は鶏冠山北峰を少し下ったところから見上げる南峰。
右後方には三俣山、そして中ノ尾根山が見えています。
※一般登山道ではありません。道迷い、滑落の危険性が高いルートです。

この空きスペースに車を停めさせていただき、出発しました。

大堰堤は飛び石を使って渡渉してから、備え付けの階段で越すことができます。

思ったよりもあっさり見つかった登山口、、

足をぬらしたくないので、随分と長くうろうろとしましたが、、

冷た、、、いや、、、いた、、、痛い!!

ここのコースは基本、道はないと思った方がよいです。
リボンはありますが、安易に入ると危険です。登りは良いのですが、下りは結構緊張しました。。

悪い道です。。

ここの沢から、上の写真の斜面への入りをすっかりと忘れていて、
帰り道に難儀しました。

コブシ

オオカメノキ

コミヤマカタバミ

浮き石だらけの急登を終えると鶏冠山西尾根、犬切尾根に乗ります

しばらくはなだらかな尾根歩き、、気持ちがいいです。

△1535.8


祐嶋さんの本にも書いてあった木ですね、、

タチツボスミレでしょうか、、


丈の低い笹原が出てくると深南部らしくなってきます。
この後出会った老夫婦の情報では、この尾根もかつてはスズタケが高く茂り、
歩けるものではなかったとのことです。

バイカオウレン

犬切尾根は、初めこそなだらかでしたが、鶏冠山に向けて徐々に斜度を上げ、
いやはや、、なかなかです。。

北峰に到着。
しばらくすると、南峰方面からご夫婦が登って来て、こんなところでとお互いに驚きました(笑
山頂手前から吹いている冷たい強風、、やがて薄暗い雲も立ちこめてきます。
腕時計を見ると気圧も下がり始めています。
雨でも降られたらと撤退を考える私、、、「ittaさんが後悔しなければ、、」と気遣ってくださる
くまごろうさん。。

結局、南峰を諦めて下ることを決意、、が、青空が見えてきました。
くまごろうさん、本当に優柔不断ですみません、、(笑

南峰に向けて空身で出発しました。途中、ロープもあります。

信濃俣~椹沢山

写真中央まで登ったところで左側にトラバースです。右手の藪はシャクナゲ。
初めは直進して、そのまま登る踏み跡を辿るも行き詰まりました。そして大変危険です。

トラバース道は祐嶋さんの本にも紹介されていました。
とはいえ、決して安全ではありません。。
写真の場所は倒木により、完全に塞がれています。
強引に枝に潜り込んで突破です。
写真では伝わりませんが左下は切れ落ちています。

申し訳程度の残雪を見ながら登ると南峰に着きました。

そしてこの空!
くまごろうさんは昼寝を始めていました(笑

帰り道に池口岳、そして鶏冠山北峰、、

笹平、、本当は池口まで周回する予定でしたが、展望も今ひとつで見送りました。
一応、日のあるうちには帰れる計算でしたが、正直不安でした。
今になって思うと、浮き石だらけの道をピストンするよりも安全だったかもしれません。

この日一番の青空は、北峰への登りで。

ということでピストンします。

脇の下がチクッとしたので手を差し込むと、こいつが落ちてきました。。
またしても危機一髪!!

バイカオウレン

途中、山頂で出会ったご夫婦のテントに寄り道をして、しばらくお話しました。
千葉からみえて、登山口付近で一泊、山中で二泊されるとのこと。
もうすぐ70になると仰っていましたが、20kgはあるだろう荷物を担ぎ上げて
きたかと思うと恐れ入ります。。。私にはとてもとても。。。

斑入りのタチツボスミレ、、長い距にナガハシスミレかもと思いましたが
まだまだ、こんなものではないようです。。

ミツバツツジ

ギンリョウソウ、、初物、、

シャクナゲは望遠で撮りました。

遠山温泉郷かぐらの湯で、、

遠山ジンギス丼をかき込みます。。

そして風呂上がりのCCレモン♪
ということで、くまごろうさん、、本当に冷や冷やする山ですみませんでした。
もう来るものかとも思いましたが、楽しい思い出になりつつあるのが怖いです(笑
この空きスペースに車を停めさせていただき、出発しました。
大堰堤は飛び石を使って渡渉してから、備え付けの階段で越すことができます。
思ったよりもあっさり見つかった登山口、、
足をぬらしたくないので、随分と長くうろうろとしましたが、、
冷た、、、いや、、、いた、、、痛い!!
ここのコースは基本、道はないと思った方がよいです。
リボンはありますが、安易に入ると危険です。登りは良いのですが、下りは結構緊張しました。。
悪い道です。。
ここの沢から、上の写真の斜面への入りをすっかりと忘れていて、
帰り道に難儀しました。
コブシ
オオカメノキ
コミヤマカタバミ
浮き石だらけの急登を終えると鶏冠山西尾根、犬切尾根に乗ります
しばらくはなだらかな尾根歩き、、気持ちがいいです。
△1535.8
祐嶋さんの本にも書いてあった木ですね、、
タチツボスミレでしょうか、、
丈の低い笹原が出てくると深南部らしくなってきます。
この後出会った老夫婦の情報では、この尾根もかつてはスズタケが高く茂り、
歩けるものではなかったとのことです。
バイカオウレン
犬切尾根は、初めこそなだらかでしたが、鶏冠山に向けて徐々に斜度を上げ、
いやはや、、なかなかです。。
北峰に到着。
しばらくすると、南峰方面からご夫婦が登って来て、こんなところでとお互いに驚きました(笑
山頂手前から吹いている冷たい強風、、やがて薄暗い雲も立ちこめてきます。
腕時計を見ると気圧も下がり始めています。
雨でも降られたらと撤退を考える私、、、「ittaさんが後悔しなければ、、」と気遣ってくださる
くまごろうさん。。
結局、南峰を諦めて下ることを決意、、が、青空が見えてきました。
くまごろうさん、本当に優柔不断ですみません、、(笑
南峰に向けて空身で出発しました。途中、ロープもあります。
信濃俣~椹沢山
写真中央まで登ったところで左側にトラバースです。右手の藪はシャクナゲ。
初めは直進して、そのまま登る踏み跡を辿るも行き詰まりました。そして大変危険です。
トラバース道は祐嶋さんの本にも紹介されていました。
とはいえ、決して安全ではありません。。
写真の場所は倒木により、完全に塞がれています。
強引に枝に潜り込んで突破です。
写真では伝わりませんが左下は切れ落ちています。
申し訳程度の残雪を見ながら登ると南峰に着きました。
そしてこの空!
くまごろうさんは昼寝を始めていました(笑
帰り道に池口岳、そして鶏冠山北峰、、
笹平、、本当は池口まで周回する予定でしたが、展望も今ひとつで見送りました。
一応、日のあるうちには帰れる計算でしたが、正直不安でした。
今になって思うと、浮き石だらけの道をピストンするよりも安全だったかもしれません。
この日一番の青空は、北峰への登りで。
ということでピストンします。
脇の下がチクッとしたので手を差し込むと、こいつが落ちてきました。。
またしても危機一髪!!
バイカオウレン
途中、山頂で出会ったご夫婦のテントに寄り道をして、しばらくお話しました。
千葉からみえて、登山口付近で一泊、山中で二泊されるとのこと。
もうすぐ70になると仰っていましたが、20kgはあるだろう荷物を担ぎ上げて
きたかと思うと恐れ入ります。。。私にはとてもとても。。。
斑入りのタチツボスミレ、、長い距にナガハシスミレかもと思いましたが
まだまだ、こんなものではないようです。。
ミツバツツジ
ギンリョウソウ、、初物、、
シャクナゲは望遠で撮りました。

遠山温泉郷かぐらの湯で、、

遠山ジンギス丼をかき込みます。。

そして風呂上がりのCCレモン♪
ということで、くまごろうさん、、本当に冷や冷やする山ですみませんでした。
もう来るものかとも思いましたが、楽しい思い出になりつつあるのが怖いです(笑
Posted by itta at 09:45│Comments(14)
│南アルプス(深南部)
この記事へのコメント
犬切尾根ですか。20年前の8月に千頭山から縦走して下った尾根です。道が合っているかどうか自信が持てず,1535mの三角点を見つけた時にはほっとしました。
それを日帰りなんて・・・。
>この後出会った老夫婦
これも凄い話です。軟弱な私には絶対に無理です。
それを日帰りなんて・・・。
>この後出会った老夫婦
これも凄い話です。軟弱な私には絶対に無理です。
Posted by 松理 at 2016年05月03日 12:13
深南部の季節ですね緑がキレイです❗
ただ会いたくない方も活動されてるようですね。
この休みは行けそうもないですが、また出掛けたくなりました〜(^^)v
ただ会いたくない方も活動されてるようですね。
この休みは行けそうもないですが、また出掛けたくなりました〜(^^)v
Posted by yamayo at 2016年05月03日 17:37
ittaさん、久しぶりの山、ご一緒していただきありがとうございました。
きつかったですね。でもやっぱり山は楽しいです。
一緒に歩いているのに、ittaさんのブログで見るとまた新鮮で、行ってみたくなりますね(笑)。
きつかったですね。でもやっぱり山は楽しいです。
一緒に歩いているのに、ittaさんのブログで見るとまた新鮮で、行ってみたくなりますね(笑)。
Posted by くまごろう at 2016年05月03日 18:53
>松理さん
間違っていたらすみません、、
確か、『南アルプス山行記』の著者、平口さんとご一緒の山歩きでしたで
しょうか。祐嶋さんの『秘境・南アルプス深南部』の鶏冠山の山行記録では、
南峰山頂で平口さんとお会いするエピソードが書かれていました。
幕営していたお二人は、永野さんの本を良く読まれるようで、永野さんの
1/5でいいから歩いてみたいと仰っていました。
というか、松理さんが軟弱ですか、、、????
間違っていたらすみません、、
確か、『南アルプス山行記』の著者、平口さんとご一緒の山歩きでしたで
しょうか。祐嶋さんの『秘境・南アルプス深南部』の鶏冠山の山行記録では、
南峰山頂で平口さんとお会いするエピソードが書かれていました。
幕営していたお二人は、永野さんの本を良く読まれるようで、永野さんの
1/5でいいから歩いてみたいと仰っていました。
というか、松理さんが軟弱ですか、、、????
Posted by itta
at 2016年05月03日 22:55

>yamayoさん
会いたくない方々、、もぞもぞ、うねうねと始動しているようです。。
心配していた残雪もほぼなくなっていました。yamayoさんの季節が
やってきましたね!
ところで、昨年のkaikaireiさんとの鶏冠~池口のコースタイムは、
全く役に立ちませんでした、、池口山頂から登山口まで2時間とか
何ですかそれは(笑
会いたくない方々、、もぞもぞ、うねうねと始動しているようです。。
心配していた残雪もほぼなくなっていました。yamayoさんの季節が
やってきましたね!
ところで、昨年のkaikaireiさんとの鶏冠~池口のコースタイムは、
全く役に立ちませんでした、、池口山頂から登山口まで2時間とか
何ですかそれは(笑
Posted by itta
at 2016年05月03日 22:58

>くまごろうさん
今回は辺鄙なところをチョイスしてしまい、すみませんでした。
次はあれですね、登山道がす~っと延びていて、花の綺麗な道がいいですね。
そうそうやっぱり理想は尾瀬ですね!
なんて言って気が付くと笹原をご一緒しているような予感がします(笑
今回は辺鄙なところをチョイスしてしまい、すみませんでした。
次はあれですね、登山道がす~っと延びていて、花の綺麗な道がいいですね。
そうそうやっぱり理想は尾瀬ですね!
なんて言って気が付くと笹原をご一緒しているような予感がします(笑
Posted by itta
at 2016年05月03日 23:00

>平口さんとご一緒の山歩きでしたでしょうか。
そうです。
>南峰山頂で平口さんとお会いするエピソードが書かれていました。
私が平口さんと行った時は,鶏冠山の南峰までは行っていませんので,祐嶋さんの本で紹介されているのは別の時です。
そうです。
>南峰山頂で平口さんとお会いするエピソードが書かれていました。
私が平口さんと行った時は,鶏冠山の南峰までは行っていませんので,祐嶋さんの本で紹介されているのは別の時です。
Posted by 松理 at 2016年05月03日 23:15
>松理さん
ありがとうございます。
時期が異なりますので、同日ではないとは思いましたが、
3人の山関係の著者がこの界隈で同行したり遭遇されているのは面白いですね、、
ありがとうございます。
時期が異なりますので、同日ではないとは思いましたが、
3人の山関係の著者がこの界隈で同行したり遭遇されているのは面白いですね、、
Posted by itta
at 2016年05月03日 23:42

鶏冠山~反射的に奥秩父のそれを思い浮かべたのですが、山の姿がまるで違う・・・
そうなんですか、深南部にも同名の山があるんですね。
写真で拝見する限り、いかにも深南部の山らしくワイルドですね。
こうした原始の雰囲気が残る山が少なくなっているだけに、このエリアは貴重な存在ですね。
チクリとするヤツはマダニですか?
私は見たことも、被害にあったこともないので怖さを実感していません。
そうなんですか、深南部にも同名の山があるんですね。
写真で拝見する限り、いかにも深南部の山らしくワイルドですね。
こうした原始の雰囲気が残る山が少なくなっているだけに、このエリアは貴重な存在ですね。
チクリとするヤツはマダニですか?
私は見たことも、被害にあったこともないので怖さを実感していません。
Posted by 風花爺さん at 2016年05月04日 06:39
>風花爺さん
奥秩父の鶏冠山も、山梨百名山の中では難しい山の一つとして数え
られていますね。こちらは、仰るとおり、更に更に野生味のある山でした。
前回の爺ヶ岳の冬尾根に続き、一般登山道を歩いていませんので、
整備された登山道が恋しくなりました。本当に有り難いものですね。。
あの薄気味悪い虫はマダニです。
発見が遅れたら、病院で切開して取ってもらうところでした。。
病気も怖いですし、大嫌いです!!
奥秩父の鶏冠山も、山梨百名山の中では難しい山の一つとして数え
られていますね。こちらは、仰るとおり、更に更に野生味のある山でした。
前回の爺ヶ岳の冬尾根に続き、一般登山道を歩いていませんので、
整備された登山道が恋しくなりました。本当に有り難いものですね。。
あの薄気味悪い虫はマダニです。
発見が遅れたら、病院で切開して取ってもらうところでした。。
病気も怖いですし、大嫌いです!!
Posted by itta
at 2016年05月04日 22:23

ittaさん
山中でお会いした千葉の者です。
16年ぶりの犬切尾根は大変タフでした。
前回はその日のうちにモノレールに沿って尾根まで上がりましたが、
もうその気力・体力はありません。
下山は慎重に歩きましたが、最後の50mぐらいでテープに導かれて
70mほど下流側に降りました。 途中で間違いに気が付きましたが、
川が見えていたのでそのまま行ってしまいました。怖い急坂のうえに、
重荷で体の制御ができなくなっているので、面倒でも戻るべきでした。
また秋にでも深南部を訪れたいと思っています。
山中でお会いした千葉の者です。
16年ぶりの犬切尾根は大変タフでした。
前回はその日のうちにモノレールに沿って尾根まで上がりましたが、
もうその気力・体力はありません。
下山は慎重に歩きましたが、最後の50mぐらいでテープに導かれて
70mほど下流側に降りました。 途中で間違いに気が付きましたが、
川が見えていたのでそのまま行ってしまいました。怖い急坂のうえに、
重荷で体の制御ができなくなっているので、面倒でも戻るべきでした。
また秋にでも深南部を訪れたいと思っています。
Posted by 山遊人 at 2016年05月06日 19:21
>山遊人さん
おはようございます。
その節はありがとうございました。
荷の軽い私たちが、冷や冷やして下った道ですので、
大荷物のお二人にはさぞや大変だろうなと心配していました。
最後のテープによる道を外した箇所以外は問題がなかったようで
流石ですね、、
深南部はあと少ししたらヒル、ダニに免疫のある方だけですね、、
秋に私も入れたら嬉しいです。
ブログをお気に入り登録させていただきます。
おはようございます。
その節はありがとうございました。
荷の軽い私たちが、冷や冷やして下った道ですので、
大荷物のお二人にはさぞや大変だろうなと心配していました。
最後のテープによる道を外した箇所以外は問題がなかったようで
流石ですね、、
深南部はあと少ししたらヒル、ダニに免疫のある方だけですね、、
秋に私も入れたら嬉しいです。
ブログをお気に入り登録させていただきます。
Posted by itta
at 2016年05月07日 07:27

深南部手強い山を一座片づけましたね。
南峰まで行かれたとは恐れ入ります。
私は途中まで行って怖くて諦めました。
もう雪は全然ないのですね。
南峰まで行かれたとは恐れ入ります。
私は途中まで行って怖くて諦めました。
もう雪は全然ないのですね。
Posted by ぷぅ at 2016年05月07日 22:00
>ぷぅさん
登りながら、単独で入ったぷぅさんは凄いと、つくづく感じていました。
なかなか女性単独でここに登った人は見つからないのではないでしょうか?
南峰、私も単独だったらやめていたと思います。
ヤマレコなどの記録を見ても、北峰でやめている方が多いですね。
やはり二人いると、観察力が全然違います。今回ご一緒したくまごろうさんも、
日頃から読図をされている方ですので心強かったです。
ですから、怖いと感じて引き返すのは賢明な判断だと思います。
登りながら、単独で入ったぷぅさんは凄いと、つくづく感じていました。
なかなか女性単独でここに登った人は見つからないのではないでしょうか?
南峰、私も単独だったらやめていたと思います。
ヤマレコなどの記録を見ても、北峰でやめている方が多いですね。
やはり二人いると、観察力が全然違います。今回ご一緒したくまごろうさんも、
日頃から読図をされている方ですので心強かったです。
ですから、怖いと感じて引き返すのは賢明な判断だと思います。
Posted by itta
at 2016年05月07日 22:39
