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2011年03月21日

砂防ダム

砂防ダム
私のよく行く川にある砂防ダムです。

これをまく人も中にはいるのでしょうが、私は常に退散しています。

釣り人は思います。

よくこんなところに作ったなぁ。。

なぜ、こんな山奥に作る必要があるのだろう??

生憎、答えは持ち合わせていません。
ですからこの先も実のない文章が続きます。

山と渓谷社から発行されている雑誌『山と渓谷』の12月号と1月号では、
推進派と反対派から寄稿された貴重な記事を読むことができました。

更に3月号では、第三者的な視点からの検証文が書かれていました。

「50年ほど前までは、日本の山は大半がはげ山で、少しの雨でも土砂が流出し、
 土石流災害による犠牲者は年間数百人にものぼっていた」という事実は目から鱗でした。

時代を遡れば遡るほど、日本の山々の自然は美しかったと信じてましたから。

花粉症の主犯の杉の木が、山の表層崩壊を食い止める一番の働きをして、
現代の治水が成り立っているとは、、いや、それは分かってましたが、
杉を植える前は豊かな広葉樹林がそれを担っていたと思ってましたので……
下手なことは言えないものですな。

つり人社から発行されている『渓流 春』でも砂防ダムについて論じ
られています。

これは、前出の『山の渓谷』の中で、反対派として寄稿している方の
記事でした。

河床低下による河川崩壊や大堰堤の写真が、どこかで見たことあるなと思い
確認してみて気づきました。

この方は前年の『渓流』の中でも、話題になった八ッ場ダムについての
記事を書かれてます。

絵本作家、村上康成のピンクシリーズの最終巻『ピンク!パール!』
では、遡上する二匹のサクラマスの前に絶望的な堰堤が立ち塞がります。
人工的で無慈悲に描かれた絶壁は、釣り人である村上さんの魚に寄せる心情を
よく表していると思います。

砂防ダム、、私は答えを出せませんが、考え続けることは必要だと思います。



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この記事へのコメント
おぉ、これは・・・見た事あるような・・・ないような・・・・微妙な所ですねぇ。

何かの「もの」や「こと」について意見を述べると必ず「賛成」と「反対」の意見が出ますよねぇ。

現に今回の震災にからんで祭りやイベントの中止に関してさえ「反対」の意見があるわけですから・・・

砂防ダムの建設賛成の人は治水事業によって少しでも自然災害の発生を食い止めようとの考えからだと思いますが反対の方の意見の根拠ってどうなんですかねぇ?

自然保護でしょうか?

土石流などの発生によって下流の集落が被害を受ける可能性があるのなら治水事業は必要だと思うのですが・・・・

不要な事業に公的資金を投入するのは論外ですが・・・どれが必要でどれが不必要なのかは専門家にしか分からない事だし・・・・

この辺の林道とかでよく見かけますよねぇ「S鳥建設」の作業標識。

砂防ダム工事の仕事がなくなってしまったらあの会社はピンチですよねぇ。
Posted by 賢パパ賢パパ at 2011年03月21日 07:46
この渓は3回行くと1回は先行者のいる場所ですので、割とメジャー
だと思います。安部奥に通う賢パパさんは、見たことがあるかもしれ
ませんね。S川ですので。。

必ず「賛成派」と「反対派」が現れるというご意見、ご最もですね。
砂防ダムについての反対派の根っこの意見は、自然保護です。
主張としては、その効果に対しての疑問視ですね。

無駄な公共事業は確かにあって、砂防ダムの多くもそれに当たるの
ではないかという意見です。更には、河川崩壊の原因になっていると
いうことです。

賛成派は当然、多くの効果が見込まれるという意見です。河川崩壊
の原因も本文に書いたように、植林により山々の崩落が減ったこと等に
原因をおいています。

どちらにせよ十把一絡げに論じるには、河川ごと、山域ごとの事情が
違いますので難しい問題だと思います。

この震災が一段落した頃、公共事業のあり方については、かなり重要な
論点になるのではないでしょうか。ダムや砂防ダムの問題も、同じ治水
についての問題ですのでつながってくると思います。人々の自然に対する
恐怖心は戦後ピークとなっているはずですので。

静岡祭りについての問題もそうですが、立場を置き換えると理解できる
ことは多いと思います。対立する論者も実は正義に乗って論じている
場合が多いと思います。お人好しかもしれませんが、私はこの国の
多くの人がそれほど悪人だとは思っていませんので、こういう考えに
なってしまうのかもしれません。
Posted by itta at 2011年03月21日 12:46
 
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    コメント(2)