砂防ダム
これをまく人も中にはいるのでしょうが、私は常に退散しています。
釣り人は思います。
よくこんなところに作ったなぁ。。
なぜ、こんな山奥に作る必要があるのだろう??
生憎、答えは持ち合わせていません。
ですからこの先も実のない文章が続きます。
山と渓谷社から発行されている雑誌『山と渓谷』の12月号と1月号では、
推進派と反対派から寄稿された貴重な記事を読むことができました。
更に3月号では、第三者的な視点からの検証文が書かれていました。
「50年ほど前までは、日本の山は大半がはげ山で、少しの雨でも土砂が流出し、
土石流災害による犠牲者は年間数百人にものぼっていた」という事実は目から鱗でした。
時代を遡れば遡るほど、日本の山々の自然は美しかったと信じてましたから。
花粉症の主犯の杉の木が、山の表層崩壊を食い止める一番の働きをして、
現代の治水が成り立っているとは、、いや、それは分かってましたが、
杉を植える前は豊かな広葉樹林がそれを担っていたと思ってましたので……
下手なことは言えないものですな。
つり人社から発行されている『渓流 春』でも砂防ダムについて論じ
られています。
これは、前出の『山の渓谷』の中で、反対派として寄稿している方の
記事でした。
河床低下による河川崩壊や大堰堤の写真が、どこかで見たことあるなと思い
確認してみて気づきました。
この方は前年の『渓流』の中でも、話題になった八ッ場ダムについての
記事を書かれてます。
絵本作家、村上康成のピンクシリーズの最終巻『ピンク!パール!』
では、遡上する二匹のサクラマスの前に絶望的な堰堤が立ち塞がります。
人工的で無慈悲に描かれた絶壁は、釣り人である村上さんの魚に寄せる心情を
よく表していると思います。
砂防ダム、、私は答えを出せませんが、考え続けることは必要だと思います。
あなたにおススメの記事
関連記事